和田拓という男

竹本竜太郎

サントリーサンゴリアス / フルバック

「人格者」、和田拓。

大学日本一を全力で追いかけた4年間。

この4年間を共に過ごした同期は、信頼のおける一生の友である。

その中でも、同期全員から一番信頼されていた選手が和田拓である。

どこからこの信頼がきているのか。

身を粉にして努力する熱量を持ち、

一つの芯を持って考えを体現できているからである。

私がこのように感じたのには、

拓を象徴する2つの出来事がある。

一つ目は、大学4年の11月23日に行われた早稲田戦での出来事である。
拓は早慶戦という伝統の一戦ということに加えて、

2万5千人を超える観客の中で、プレッシャーを感じることなく、

的確なゲームリードと正確なコンバージョンキックを披露した。

そして、

10年ぶりに慶應が早稲田に勝利した瞬間、

拓は真っ先に試合に出場することが出来なかった選手たちのいるスタンドに向けてガッツポーズした。

スポーツは勝たなければ何も始まらないが、

その先にあるチームメイト全員との一瞬の喜びを、

拓はあの場で一心に分かち合っていたと思う。

そして二つ目は、キャノンイーグルスに入部した時のことである。

拓の文章にもあるように、
当時のキャノンイーグルスは、トップリーグ下位の2部リーグにいた。
新しい歴史を作るという熱量を持って入部した拓。

彼がキャプテンになった時、なるべくしてなったのだと感じた。

多くのスポーツ選手に言えることだが、

現役よりも、現役を引退してからの人生の方が長い。

拓のこれからの挑戦が楽しみだ。

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