子供たちに伝えたいラグビーの魅力

大島脩平

SO / 東芝ブレイブルーパス

ラグビーはとても多様性のあるスポーツだ。
身長、体重、パワー、スピード、テクニックが求められる。
ポジションそれぞれに大きな役割があり、その道のスペシャリスト15人で一つのチームをつくる。

私にとってのラグビーの原点は2つある。
ラグビーをプレイする楽しさ。
そして、チームメイトと共に目標を掲げ、試合に勝利する喜びだ。

私は中学1年生のとき、部活動としてラグビーを始めた。
ラグビーには「恐そうで危なっかしい」イメージがあるかもしれない。
しかし、私はそのような感情を一切抱かなかった。なぜなら、ボールを持って、タックルをかわし、フィールドを駆け抜けることがたまらなく快感だったからだ。
当然、捕まることもあった。しかし、捕まった相手にもう一度挑み、それをかわせたときは更に快感を感じた。
顧問の先生が録画した海外ラグビーの試合をたくさん見て、実際に練習で実践するのが日々の楽しみだった。
私はこのようにラグビーの虜となった。

またラグビーを通して、チームワークの大切さにも気付いた。
快走する選手の裏には、それまで一つのボールを繋いできた多くの選手がいるのだ。
練習中に、熱くなってチームメイトと喧嘩することもある。しかし、ラグビーには「ノーサイド」という言葉があり、試合や練習が終わると、全員笑顔で握手をする。
このように、ラグビーはまさにチームスポーツなのだ。

時代の流れとともにラグビーは進化している。
私がラグビーを始めてから18年が経った。
今でも多くの発見があり、変わらず心から楽しむことができる。

2011年4月、私は現在も所属している東芝ラグビー部・Brave Lupusに入部した。
入部当時のポジションはSH(スクラムハーフ)。
一般的には小柄ですばしっこい選手が多いポジションだ。
高校と大学では、大型SHとして、180cmの体を活かしてレギュラーを勝ち取ってきた。しかし、東芝では入部して3年間、SHのレギュラー番号である9番のユニホームに袖を通すことができたのはたった1度だけだった。
しかし、この3年間が現在の自分の土台となっていることは間違いない。

転機は4年目に訪れた。
ポジションをWTB(ウイングバック)に変更し、副キャプテンに任命されたのだ。
戸惑いはあったが、現状を変えたいという気持ちが強かった。
チームを日本一に導くという大きなミッションを掲げ、この変化を前向きに捉えた。
それからというもの、チームメイトに支えられながら、多くの試合にWTBとして出場することができた。
個人の充実とは対照的に、チームとして掲げた日本一という目標には一度も届かなったが、改めて、私の原点であるラグビーを楽しむ心と、チームメイトとともに試合に勝利する喜びを感じることができた。

Brave Lupusに入部してから、これまで多くの苦悩と栄光を経験してきた。
常にチームの目標と自分の目標は同じであり、8年目を迎える今シーズンも決して変わることはない。
この目標を達成するために、今の私がしなければならないことはたくさんある。
外国人選手もいる中でどうやってレギュラーの座を勝ち取るか。
昨シーズンから取り組み始めたSO(スタンドオフ)としてはまだまだ課題は山積みだ。しかし、これまでやってきたように自分自身の弱さを知り、強みとしている汎用性を活かしたスペシャリストになれれば、必ずレギュラーになれると信じている。
全ては日本一のチームになり、その先に待つ喜びを味わうためだ。

私は心からラグビーに感謝している。
家族、チームメイト、中学・高校の先生、ファンの皆さん。
ラグビーのおかげで多くの人と出会うことができた。
すべての人たちにラグビーを通して、喜びと感動を伝えたい。

8/31にはトップリーグが開幕する。
日本で、2019年にはW杯が、2020年にはオリンピックが開催される。
7人制ラグビーも含め、今はまさにラグビー最盛期なのだ。

私を育ててくれたラグビーにこれからも全力で向き合い、自分自身のラグビー人生を充実させたい。
そして、日本ラグビー界を発展させていきたい。

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